転職活動期間はどれくらいかかる?
「転職準備」が全体の活動期間を左右する
体験者に転職活動の話を聞くと、約半数を占めるのが「1~3カ月で5~6社に応募した」というパターン。早い人だと活動をはじめて数週間で次の職場が決まったという人もいます。
しかし、これは「応募」「面接」「内定」など求職の山場部分の話。実は、転職の流れの中では、この山場に向けた「準備期間」が全体の活動期間の長さを左右します。山場部分は短期決戦も可能。そこに至るまでの応募先探しや円満退職に1年以上を費やす人もいるのが実情なのです。予想以上に時間がかかるケースもあるなど、個人差が大きい点に注意してください。
「準備期間」の長さを知るためのポイント
志望分野
志望業界や職種の求人状況・応募条件・採用基準の傾向などについて情報収集をして、 応募しやすい時期や難易度をチェック。
志望業界の知人の話を聞く時間も取りたいところです。
自己評価
志望先で役立つスキルや資格・経験・適性の有無、採用基準に合わせたレベル評価をして、採用される可能性をチェック。失業に備えた資金準備も忘れずに。
今の職場状況
繁忙期の退職を避けるなどのタイミング、また担当業務の終了や引き継ぎにかかる時間から円満退職できる時期と期間をチェック。
この3つは、転職に必要な準備とその期間を読むカギになるだけでなく、行動の手順やタイミングの設定、また自己PRをするうえで重要なポイントにもなります。
情報収集や転職スケジュールづくりを含めた「転職準備」のスタートに”早すぎ”はありません。
山場に向けて、転職の態勢を整えていきましょう。
20代はここがポイント
志望分野の応募条件・採用基準の事前確認が大切です。
場合によっては、転職スケジュールの中に、英語力やパソコン操作などのスキルアップ、あるいは転職に役立つ資格取得の準備期間なども見ておく必要があります。
30代はここがポイント
円満退職は、転職活動をスムーズに運ぶカギ。残務整理や引き継ぎには相応の時間が必要です。
読みが甘いと、転職先と約束した出社日を延期せざるを得ない状況に陥ることもあるので気をつけましょう。
40代はここがポイント
転職による経済リスクを念頭にした資金準備も忘れずに。万一の失業や月給額のダウンを免れた場合も、入社後半年、ときには1年間は賞与が出ないのが普通です。
転職に際して、家族の理解を得ておくことも妥協を防ぐカギです。