書類選考を突破する履歴書の書き方
人事へ向けて自分をプレゼンする
形式的な書類だからといって軽視するのは禁物。
応募者の多くは書類選考で落とされることを考え、その作成には細心の注意をはらいましょう。
履歴書・職務経歴書の書き方のポイント
【履歴書】
最近はパソコン書きやweb上の応募フォームでOKという企業も増えましたが、手書き履歴書の提出が必要なケースもあります。
文字、写真、内容などから応募者の意欲や熱意、性格さえも読み取ることができるというのがその理由です。
履歴書作成のポイント
筆記用具は万年筆か細字のペンを使用。コピーされることも想定して黒インクのものを使うこと。文字が整っていなくても、丁寧に書き込まれた履歴書は好感度が高いものです。
※1 提出年月日/日付は郵送または持参する日を記入
※2 写真/あなたの第一印象に大きな影響を与えるだけに、ビジネスにふさわしい服装でしっかりと目線を前に向けたものを使用しよう
※3 学歴/義務教育は卒業年次だけでよい
高等学校、専門学校、大学などは、入学・卒業年次とも記入するとともに学部・学科まで明記すること
※4 職歴/原則としてすべての入社、退社歴を記入
職務内容をアピールしたい場合は、社名だけでなく配属部署まで記入するのもよい
※5 免許・資格/仕事に関連しないものでも、持っているものはすべて記入
さらに取得に向けて現在勉強中のものがあれば、それも記入して自己啓発に取り組んでいる姿勢を強調しよう
※6 希望条件・特技など/単なる箇条書きではない、自己アピールを心掛けよう
自分に何ができるのかを明記したうえで、将来への抱負や熱意を表現する
【職務経歴書】
職務経歴書の目的は、履歴書に記載しない、より詳細な職務経歴を企業にアピールすること。採用担当者にあなたを理解してもらうための、またとないツールと心得ましょう。
一般的にはA4の白い用紙をタテに使用し、ひと目で内容が確認できるように1枚にまとめるのがよいでしょう。
情報量が多い場合も、読みづらくならないよう2枚以内に収めて。記入方法としては「キャリア形式」と「編年体形式」の2種類があります。
キャリア形式の作成のポイント
職務経験を業務内容やプロジェクト単位でまとめる方法。技術職などの専門性の高い職種に向いています。
※1 時間経過を併記/時間の経過がわかりにくいという欠点を、編年体形式との併記で補う
※2 プロジェクトの内容を記入/内容を詳細に記入することで、携わったプロジェクトの重要性、あなたが学んだ業務知識などを説明できる
※3 環境・言語などを記入/例えば、IT関連業種の場合には、使用言語やOS、使用機種、取得資格などを項目立ててアピールする。このほか、表彰やセミナー受講歴、マネジメント経験についても併記しておこう
※4 プロジェクト内での役割を記入/プロジェクトに携わった人員数や自分の果たした役割を記入することで、規模や技術力、コミュニケーションスキルをアピールできる
他 作品の持参/設計者やデザイナーなどは、作品を持参しよう。作品そのものがあなたのキャリアと能力を物語るツールとなる
編年体形式の作成のポイント
時系列に沿って、その時々の業務内容をまとめていく方法。職務についての習熟度を効果的に伝えることができます。
※1 見出し/編年式では入社や配属、異動などの業務経験をした年月が見出しとなる
※2 配属・職務/配属先を明記する。そこで昇進・昇格があった場合は書き添える。また、転職歴もここに明記する
※3 業務内容/業務内容のほかに、資格取得や個人的に取り組んでいる自己啓発活動、社内外の表彰なども書き込み積極的に自己アピールしよう