服装は「職場ルール」があることも
職場慣習に合わせた出勤時刻に配慮
初出勤の日は、早めの出社が基本です。上司や同僚、あるいは各部署へのあいさつ、支給されたロッカーやデスクの整理など、業務開始の準備にはかなりの時間がかかるもの。それらを見越して出社しましょう。
ただし、実際の出勤事情は職場によりさまざま。会社によっては始業直前まで入館できないケースや、始業1時間前には全員が揃って談笑しているようなケースもあります。ほかの社員と比較して、早過ぎても遅過ぎても“場違いな登場”の印象を与えてしまいがち。職場に溶け込むには、周囲から浮いた状況に陥らないことが大切です。
その意味では、簡単に「30分前に出社すれば大丈夫だろう」と憶測するのではなく、前日にでも採用担当者に連絡をとることをおすすめします。「早めに出勤したいと考えています。どのくらい前に出勤すればよろしいでしょうか?」などと、初出勤の時刻を確認しましょう。
服装は常識判断だけでなく就業規則に従う
初出勤の服装は、面接時の服装に準じて考えればよいとされています。けれど、初出勤は面接と違い、実際の業務に就くことが前提です。実際には勤務先業界や職種によって、それぞれの考え方があるもの。会社によっては、服装のルールのほか、髪型やヘアカラー、所持品に関するルールなどが設けられている例も少なくありません。
常識で判断するだけではなく、あくまで就業規則や職場慣習に従うことが基本です。確認できていない場合は、これも前もって採用担当者に尋ねてみることをおすすめします。
一般的な注意ポイント
一般企業での私服勤務(事務・営業系)の場合
上司と一緒に得意先の役職者にあいさつに行くことをイメージするとよい。面接のときの服装・付属品・バッグなどをベースにしつつ、改まったビジネスの場にふさわしいもの、控えめな印象のものを選ぶ。
店舗や作業所での私服勤務(販売職・技術職)の場合
業種・業界により特有の服装傾向があるので注意。その会社で同職種の社員がどんな服装をしているかを参考にして、なるべくキチンとした印象のものを選ぶ。販売職であれば店舗に行って観察してみるのもよい。
制服勤務(完全支給)の場合
職場では制服に着替えるため、服装は通勤服でよいが、初日に関しては面接時の服装に準じて考えるほうが無難。また、着るものすべてが支給される場合も、靴など一部に個人で私物を用意する例も多い。就業規則を確認して事前に準備する。
制服勤務(プラス私服)の場合
プラスする私服については「白無地・襟つきシャツかブラウス」など、具体的な規定が設けられている例が多いので事前に確認。きちんと用意していかないと、業務に就けないこともあるので注意。
20代はここがポイント
たとえば髪型やヘアカラー、男性のピアスなど、もし面接時あるいは採用時に「条件」として指摘されたことがあれば、然るべき対応をするのは大前提。
採用担当者の懸念も考えれば、初出勤は普通以上に身だしなみに注意することも大切です。
30代はここがポイント
経験者は、使い慣れた私物を持ち込む例もよくあります。けれど、それが前職場の社名やマークが入ったバッグや作業着などでは、信頼を損なうもとになりかねません。
新しい職場に備品や道具を持ち込む場合は、事前点検が必要です。
40代はここがポイント
これまでも、職場では役職や立場、環境に応じた服装への配慮をしてきたはず。その良識を新しい職場でも発揮することが大切です。
異分野の業界に新人として入る場合、また上司でなく同僚として若い人たちと働く場合には、それなりの服装が必要になる点に留意しましょう。