資格をたくさん持っていると転職に有利?
転職活動を行なっている方から「資格をたくさん持っている方が転職では有利になるの?」というようなご質問を受ける場合があります。
ここでは転職活動において「資格がどのように役立つのか?」「企業の人事担当者からどのように評価されるのか?」「資格の記載に関する基本的な考え方」について、ご紹介していきたいと思います。
資格をたくさん持っている方が転職に有利?
転職活動では応募する企業に対して履歴書を提出する必要があります。そして履歴書の項目の中には「保有資格」について記載をする欄が設けられている事が多くなっています。
企業の人事担当者はもちろん、この欄にも目を通しながら書類選考を進めていきますが、その際の選考のポイントとしては資格の数よりも、実務への応用性や実務経験を裏付ける資格であるかどうかです。
保有している資格が実務と直接的に関係性が深いものであれば評価されますし、実務とはほぼ無関係と思われる資格については参考程度として評価すると考えても良いでしょう。
例えばどんな資格であれば役立つの?
一番わかりやすいのは、IT業界や建設・建築業界における資格です。IT業界ではクライアントのプロジェクトに携わる人員が高いスキルを持っている事を証明するために資格取得を推奨する傾向があります。
そのためプロジェクトマネジメントの資格やデータベース設計に関する資格など、実務能力を資格に変えておく価値は比較的高かったりします。建設、建築業界においてもこのような傾向はあります。
一方で例えば「漢字検定○級」の資格を持っている、「ビジネスマナー検定」の資格を持っているなどはもちろん職種にもよりますが、社会人としていわば当たり前に求められるスキルと考える人事担当者も多いため、直接的に評価するものでなく参考程度と見るケースも多くあります。
資格は何でも書けば良いという訳ではない
企業の人事担当者も自社の仕事に対して役立つだろうと判断する資格であれば評価してくれる訳ですが、前述のように何でも書けば役立つと判断してくれる訳ではありません。応募した職種、ポジションの実務を行うにあたって直接的に関係がありそうなものを極力書いておく方が良いでしょう。
全く無関係の資格をたくさん記載すると逆に極端な場合ではありますが、この人はこの資格をどのように評価してほしいのか?資格があれば仕事ができると思っているのか?などマイナスの印象を与えてしまわないように注意した方が良いでしょう。