中高年向けの求人サイトが少ないのはなぜ?
転職活動を行なっている中高年の方から、「これだけたくさんの転職・求人情報サイトがある中で、どうして中高年向けの情報が充実した転職・求人情報サイトがないのか?」「なぜそのような転職・求人情報サイトが少ないのか?」などのご質問を受ける場合があります。
そのためここでは中高年向けの専門的な転職・求人情報サイトが少ない背景や理由、そのための対策についてご紹介しておきたいと思います。
転職・求人情報サイトは企業の採用ニーズに応えて収益を確保している
転職・求人情報サイトを運営する事業者は、常に採用活動を行う予定のある企業、既に行なっている企業と接触を行い、自社が運営する転職・求人情報サイトに採用広告を掲載してもらえるように営業活動を行なっています。
その際に出てくる話題としては、採用活動を行なって企業の採用したい人材、人物像をどのようにして募るか?採用内定に結びつく人材を確保するか?という点です。
ポイントとしては転職・求人情報サイトの運営事業者も、企業から広告費、採用販促費をもらって掲載する事を前提とするため、企業側の目線で人材の確保を考えなければいけないという点です。
採用ニーズの高いボリュームゾーンに焦点を合わせがち
転職・求人情報サイトも上記のような背景から、自社のサービス運営を維持し、収益を確保し続けるために、企業の採用ニーズの高いボリュームゾーンに焦点を合わせがちになります。
つまり現在ある様々な転職・求人情報サイトはある意味企業が採用したいと考えている人材、人物像を反映したものとなっています。尚、採用の年齢帯イメージに合わせた転職・求人情報サイトは近年あまり多くありません。
これは厚生労働省も年齢による採用有無がないように配慮を求めていることや、転職希望者の方からも反発を受けるというような背景もあるためです。そのため近年は一概に年齢帯に分けるのではなく、特定の業界特化型、職種特化型の専門サイトが多く誕生しました。
国内最大級の総合サイトから専門サイトまで複数活用する必要あり
とは言え中高年の転職希望者の方のニーズに合う、転職・求人情報サイトが依然としては少ないのは現実です。
そのため転職活動を進めていく上での対策としては、面倒というお声は承知の上で「複数の転職サイトを使い分ける」事を推奨しています。現実的には国内最大級の総合転職サイトは、求人情報の掲載量が多い、企業からのスカウトメールを受ける機会も多いため、転職活動を進めるのであれば必ず基本作業として登録しておくことをお薦めします。
その上で自らの経験のある業界、職種に関連特化する転職・求人情報サイトにも登録をしておくことをお薦めします。残念ながら中高年向けの採用情報は各サイトに散らばっている情報を自らチェックする必要があります。